きょう考えたこと

「学問」がすべてじゃない

うらみわびの「きょう考えたこと」第1回

 突然だが、私は新たな知識を得ることが大好きだ。言い換えると学問が好きと言える。日々のニュースや記事、本の内容に興味が尽きない。

 しかし、最近になって(というより、前から言われていることではあるが)、学問だけがすべてじゃない、という考えも頭のなかをちらついている。

 例えば、私たちが経営を学びたいとする。経営には専門的な知識が必要だ。そこで、大学の経営学部に入学し、経営の知識を得ることにする。
 無事に大学を卒業する。さあ、これでもう自分は立派な経営者である、と胸を張っていえるだろうか。

 私の答えは’No’だ。知識だけでは足りない。では足りないものは何か。
それは経験であろう。ノウハウともいうかもしれない。立派な経営者になるためには、十分な知識と豊富な経験があることが必要であると考える。この2者は車の両輪だ。どちらが欠けてもいけない。

 思えば「知識とノウハウ」とは一種の縁語のように用いられてきた。私は知識ばかりを日々追い求めているかもしれない、と自戒の念を抱く。